私は昔から香味野菜が大好きで、特にしょうがには目がないのです。
料理を作るときに、レシピに「しょうが一かけ」と書いてあっても、必ず二かけ以上使ってしまいますし、うどんでもそうめんでもすりおろしたしょうがを「これでもか!」というくらい入れてしまいます。ジンジャーエールも大好物ですし、香港で見つけたしょうがのぴりりと効いたミルクプリンを食べた日には、あまりの幸せさにぼ~っとしてしまったほどです。
しょうがは大変刺激が強い食材ですから、人によって好き嫌いがはっきりします。ですが、しょうがが口に合わないのではなく、身体に合わないので食べることができない人がいるのだとしたら、それは本当に残念なことだと、しょうがフリークの私はついつい思ってしまいます。
以前、銀枝庵で催眠療法を受けられたあるクライアントさんは、ハーブ・アレルギーでした。ラベンダーのような香りはもちろんのこと、食材として使われるハーブにも過敏に反応が出てしまう状態で、その改善を目的に来院されました。
セッションは無事に成功し、このクライアントさんのハーブに対するアレルギー反応はほとんどなくなりました。すると面白いことに、この方は、それまで避けていたしょうがやねぎといった香味野菜まで、いつしか食べることができるようになったのです。ご依頼を受けたのはハーブ・アレルギーの改善でしたが、同じく香りと味の刺激が強い香味野菜についても潜在意識はきちんと対処をしてくれたということです。催眠療法のいい意味での「副作用」の一例と言えるでしょう。
先日、このクライアントさんと再会する機会があり、昼食をご一緒させていただきました。そのとき「しょうがとかねぎとか、本当に美味しいですよね!前は食べることができなかったのが、今は食の世界が広がって嬉しいです」と笑顔で薬味の白髪ねぎを食べられる姿を見て、心の底から「よかったなぁ」と思いました。
もちろん、乳糖不耐症のように生まれつきの体質が原因で特定の食材を口にすることができないという場合は別ですが、精神的なことがきっかけで本来は食べても大丈夫なものを食べることができなくなっているというケースは少なくありません。「味は好きなんだけど、身体が受けつけてくれない」という形での好き嫌いがある場合、もしかしたら催眠療法にお手伝いできることがあるかも知れません。是非一度、メールでお気軽にご相談ください。