最近、拙著『対話形式でよくわかる こわくない催眠療法』の読者からのお問い合わせを数多くいただきます。しかも・・・・・なぜか関西方面から!?
ハート出版さんが密かに関西の書店で大々的に営業でもしているのでしょうか?(笑)
実のところは、やはり4日に読売の全国版で広告が掲載されたことが大きかったと思います。これまで、地元密着というか口コミだけでやっていた銀枝庵からすると、考えられない展開です。
お問い合わせをいただくこと自体は大変嬉しいことではあるのですが、メールや電話でお悩みをお聞かせいただいても、なにせ関西と関東では距離がありますから、すぐにセッションという形で対応するのが難しいというのが現状です。
そんな中、あるお客様から「遠隔であなたの催眠療法を受けることはできないのか?例えばSKYPEなんかを使ってやっている人がいるけど」と言うお問い合わせがありました。
自分では全く用意していなかった選択肢であったので、ネット上を調べてみたところ、結構いらっしゃるんですね、遠隔でセッションを行っている療法士さんが!
催眠療法では主に言葉を用いて催眠誘導をしたり暗示を入れたりするので、理論的には電話やSKYPEでのセッションは可能です。ですが、遠隔セッションで効果を出すためには療法士側の超人的な技巧と感性が必要です。受話器やスピーカーを通じて流れる自分の声を通じて暗示を入れられなければなりませんし、SKYPEの荒い画面を通じて、お客様がどのレベルの催眠に入っているのかを正確に把握しなければセッションは成功しません。
残念ながら、療法士としての私はそこまでの技量を持ち合わせておりません。お客様と直接向き合わなければセッションを行うことはできません。ですから、遠隔のご依頼には事情を説明してお断り申し上げました。
遠隔もやり方次第では可能だと思います。例えば、カウンセリングをメインして、そこにポジティブな暗示を入れていくという形であれば成り立つと思います。ですが、それでは私が普段のセッションで行っている催眠療法とは異ったものになってしまいます。いくら事情があるとはいえ、そうしたものを提供することには正直抵抗があります。
ですから、遠方からのお客様には、お近くの催眠療院を探していただくか、埼玉までお越しいただくか、出張セッションをご利用いただくかをお選びいただくようお願いしております。
将来、関西や他の場所で、私が1週間ほど現地に滞在する形で、施術会のようなものを開催できればよいとは考えておりますが、まだまだ先のことになりそうです。